MOSO

「久方ぶりの誘い」で、舞踏会にて主人公とダンスをする母リリアノを目撃してしまったタナッセの表情を妄想してみる。
もっと緊迫感のある表情と構図にしたかった。

リリアノと言えば美しい母であり、偉大なる国王であり、もちろん印持ちということで、タナッセにとっては親愛と憧れと、最大のコンプレックスの対象でもあるわけなんだろうと思います。
偉大な人であることは他人にとっても同じだし、あの気性なのでそんじょそこらの男はリリアノとダンスなんて踊れないわけですよ。
ダンス15年ぶり発言が本当ならば、リリアノは旦那との離縁以来舞踏会で踊ったことは無いわけで、当然タナッセの記憶には「舞踏会で踊る母」なんてものは無いのだろうと。

そんなはずの母が、ぽっと出の田舎の小僧に手を引かれて嬉しそうに（表情には出さないだろうけどタナにはわかると思う）踊ってる姿を見たときの表情たるや…！と思うとニヤニヤが止まらない。
驚愕と苛立ちを印持ちに対する憎しみとですんごく呆然としてるんじゃなかろうかとMOSO！怒り出す前にとりあえず固まってそうです（笑）。

陛下と踊れたことに対する満足感とか華やかな雰囲気にうっとりするとかそれ以上に、あのイベントでは一瞬でもいいからタナの様子を覗きたいというそんなヨコシマな邪念が消えませんでしたと言うオチ。